スクーターのオイル交換に自動車用のオイルって使っていいの?基本的にはマニュアルのバイクにはバイク用のオイルが推奨されるんですが、ことスクーターだけは自動車用のエンジンオイルを使っても大丈夫!ということでウチにある原付二種スクーター3台のオイル交換を自動車用のオイルを使って一気にやってみましたよ。
何故バイクの中でもスクーターだけは自動車用のオイルを使っても大丈夫なのか?簡単に言うと、それはクラッチがついてマニュアルで変速する、いわゆるマニュアル(MT)のバイクと違ってスクーターはミッションがオートマ(AT)だからです。
マニュアルミッションのバイクは、変速のギアの潤滑もエンジンオイルが担っているのですが、オートマミッションのスクーターは変速機構が別の機構として独立しているので、変速にオイルの潤滑は必要ありません。
あまり長々と書くと小難しい話になってしまうので、かいつまんで説明するとエンジンオイルの規格っていろんな種類の規格がありますが、その中で二輪用のオイルの摩擦に関するJASO規格というのがあるんですが、基本的にはオイルには摩擦に関して大別するとMAとMBという二種類(本当は細かく4種類に分けられる)の規格に分かれていて、
という特徴があるんです。なのでスクーターの場合は、二輪用でMB規格のエンジンオイルが最も向いているということになります。
で、ここで最も大事なのはマニュアル(MT)のバイクには二輪用のさらにMA規格のエンジンオイルでなくてはならないということです。そうじゃないとクラッチが滑ったりして機構的にも良くありませんから。
ただしスクーターに関しては、そこまで厳密ではない、ということ。だって先程も書きましたが、スクーターの場合は変速の機構が完全に独立しているから。スクーターの場合、エンジンオイルの役割というのは単純にエンジン自体の保護ということになります。
なのでスクーターの場合は、オイルの粘度がその車種にあっていれば、別にクルマ用でも全然大丈夫。ただし、何らかの添加剤等が配合されているようなものは避けた方がいいみたいです。
さて本題。今回はウチにある3台のスクーター(シグナスZ、NMAX、PCX)が丁度オイル交換時期になったので、3台とも同時に一気にエンジンオイル交換を実施してみました。3台同時に交換は私自身初めての経験でしたが、事前に入念な下調べと必要なものを準備しておくことで、案外簡単に出来ましたね。
もう一度言いますが、
これ本当に大切です。これさえ抜かり無くやっておけば、エンジンオイルの交換は3台だろうと4台だろうと大して難しくはありません。もう終わったも同然です(ちょっと言い過ぎか?)。まあ本当に事前に準備さえしておけば、結構簡単にスムーズに交換出来るのは間違いないですよ。
今回は3台分のオイルが必要なので、まずは3台のエンジンオイル量を調べます。
以上のオイルが必要なので3Lあれば大丈夫です。ということで、
Amazonにてこちらのオイル(モリグリーンセレクションミニ)を用意しておきました。軽自動車用の3L缶ですね。
価格が安いのに評価も高く、一応全合成油なのでかなりいいんじゃないでしょうか?購入時の価格は1,900円ほどだったので、1本あたり600円ちょっと!安い!!
その他に今回購入したのがこちら。
オイル缶3L以外に、
を購入しました。
↓廃油処理箱
↓オイルジョッキ
◎オイル交換パーフェクトセット
↓NMAX用
↓PCX用
こちらのデイトナのオイル交換パーフェクトセットって今回初めてその存在を知ったんですが、これなかなかいいんですよ。
内容物はこんな感じ。名称は違えども、要するにオイル交換時に毎回必要になるであろう、
の3つがセットになっているので楽ちんなんですよ。
と言いつつ厳密に言えば、レベルゲージのパッキンは毎回交換しなくても良いんじゃない?とも思うので、エンジンオイル交換の2~3回に1回くらいはこのセットで全部のパッキン類を交換すればいいかなあ、と思います。
シグナスZは、今回は単純にオイル交換のみにする予定だったのでオイル交換パーフェクトセットは購入していません。というかシグナスZ用のオイル交換セットなんざ売ってねーだろ?と、思われるでしょうが、
このアクシストリート用で、おそらくイケると思います。まだ試してないので正確には分かりませんが、今度実際に購入して試してみるつもりです(実際に大丈夫でした!)。
廃油処理箱は安心のエーモン製。3Lより大きいので丁度いいのがこの4.5Lだったのでこちらを購入です。
そして今回のキモ!なアイテムがこのオイルジョッキ1L用。
というのも、これまでシグナスZのオイル交換は自分でやっていましたが、シグナスZのオイル量って丁度1Lなんですよ。オイル1L缶を買ってきて、そのまま全量を投入すればオッケーだったものでジョッキで測って入れる必要がなかったワケです。
でも今回はオイル3L缶から、それぞれのオイル量(1L、0.9L、0.8L)を計測していれなければならないので購入!
このオイルジョッキにはご覧のようにフタが付いています。使わないときは、ノズル部分をこのようにジョッキ内に収納してフタをしておけば、ある程度のホコリの侵入を防いでくれます。この上さらにビニール袋にでも入れて保管しておけば完璧でしょう。
またこのジョッキには0.2L単位でメモリが刻まれています。ここにさらにオイル交換しやすいように細工を施していきますよ。
さてウチの3台のスクーターのオイル量をもう一度おさらい。
ですね。で、今回購入したオイルジョッキには、0.2Lずつのメモリが刻まれているので、元々シグナスZの1LとPCXの0.8Lのところには印があります。あとはNMAXの0.9Lの箇所に印を付けておけば完璧!
ということで、
ダイソーで買ったビーカーに水を入れて0.9L分を計測して、オイルジョッキに注いでいきます(500mlと400mlの2回に分けました)。
NMAXのオイル量の0.9Lの箇所に印を付けます。
分かりやすくするために、マジックで濃く書いておきます。
で、最終的にはもっと分かりやすく、このようにしておきました。一番下に微調整用に0.1Lの箇所にも印を付けておいたのがミソです。オイル交換後にしばらくアイドリングしてからオイル量の最終チェックをするときに、この0.1L分の微調整が出来ると楽ですからね。ここは500mlでも良かったかな?まあこれでオッケーです。
あ、そうそうオイル交換時はどうしても手が汚れるので、こういうのを用意しておいた方がいいですよ。これもダイソーで買いました。
これにてオイル交換時の事前準備は整いました。今回は3台一気にやるのでクルマ用のオイルを用意しましたが、メーカー指定の二輪用オイルで1台だけやる場合もオイルジョッキは準備しておいた方がいいでしょう。
シグナスZのように交換時のオイル容量がジャスト1Lなんていうのは結構珍しいと思います。通常は0.8Lだったり0.9Lだったり細かい数値でしょうからね。
準備が整ったら、さあレッツオイル交換!!
→NMAX125のエンジンオイルの交換をDIYで自分でやってみた
© 2021 ゲニスク