新車で購入して、はや10年目に突入した我が通勤スクーターのシグナスZ。10年も経つと所々やれてくるものですが、ついにシートが破れ始めてしまいました。こりゃいかん、ということでシートそのものを張り替えることにしました。では実際にやってみましょう。
まずは早速現状をご覧ください。
こんな感じで一つ一つは大きくはないものの、数か所破れているのがお分かり頂けると思います。またシートの前方部分(実際に操縦者〜つまり私〜が腰を掛ける部分)が劣化によって波うってますね。特に何かに引っ掛けたわけでもなく、単純に経年劣化のようです。
破れている部分を拡大してみます。
それほど大きくはないけれど、シート表皮が劣化で柔らかくなっているので、放っておくと徐々に拡大していくだろうことは明白。またこのままだと破れた箇所から水が入ってしまうので、雨の日に乗ったらシートがビチャビチャになって大変なことになるはず!
シグナスZは通勤号なので雨が降ろうと乗らないわけにはいきません。シートの部分補修や被せるタイプのお手軽シートも一瞬考えたんですが、継ぎ接ぎのようになったり、いかにも被せてます!っていうのも嫌なので、いっそのことシートを張替えてしまえ!という結論に。
ところが我がシグナスZは中国ヤマハの超絶マイナー車種でごぜえます。車種別で売っている張替え用のシートなんて当然売ってません。
⬆こんな奴ね。これはシグナスX用。
だったら別にバイク用のシートじゃなくてもいいや!しかもバイクのシートって黒ばかりでつまらん!どうせなら違う色にしてやろうかな。
という訳の分からない結論に達し、早速Amazonで汎用の合成皮革?フェイクレザーっていうの?を購入し、ホームセンターと100均にて必要な道具を揃えてからシート張替えにチャレンジしてみました。
⬆これが今回購入した生地です。この大きさならばシートの張替え2回は余裕で出来ますよ。
まずはシートの張替えのために新たに購入した道具はこちらです。
ネットで評判のダイソー製タッカー(300円)と芯ですね。芯が2つありますね。左のはこれもネットでおなじみマックスステープルT3-M6です。噂では、この芯でないとシートの土台に針が刺さらないらしいです。シートの張替えは、とにかくこいつがないと始まらないという伝説の必須アイテムらしいです。
右の芯はダイソーでタッカーを買ったときに一緒に購入した芯です。ネットではダイソーの芯では歯が立たない、と言われていましたがサイズを見ると伝説の逸品マックスステープルと全く一緒。おそらくダイソーの芯も不評を糧に改良を重ねてこのサイズになったのか?
真意のほどは分からないけど、このサイズならいけるハズ!と信じてついでに買っておきました。
またシートの張替えのときにあると便利な道具も紹介しておきます。
それがこちらです。
ウォーターポンプフライヤーと先がクネッと曲がった千枚通しのような工具です。ウォーターポンプフライヤーはいいとして、何故私がこんな意味不明な工具を持っていたのか謎なんですが、とにかくこの工具、シートの張替えに超絶役立ちました。
先っぽを拡大するとこんな感じ。
では実際にやっていきます。まずはシートの取り外しです。
非常に簡単。10ミリのナット2箇所で止まっているだけなので、それを外すだけです。
外したシートを裏返してシート表皮を止めてあるタッカーの芯を外していくんですが、これがなかなか外れない!と、ここで先程のさきっちょが曲がった千枚通しのような工具が大活躍!
こうして引っ掛けてグイッとてこの原理で柄のところを下に降ろすと、、、。
このようにパコッという大きな音とともに、いとも簡単にタッカーの芯が外れていきます。で、この片方が外れた芯を引き抜くのに活躍するのがウォーターポンプフライヤー。芯をつまんでひねり上げると大して力をいれなくてもバンバン芯を引き抜いていけますよ。
表皮を外したシートの台座は一応日干ししておきました。破れに気が付いてからは雨天走行はしていなかったので、濡れてはいませんが念の為。
新たなシート表皮を取り付ける前に防水用のビニールをシート台座に被せます。
コンビニなどで売っている大きめのゴミ用ポリ袋を切ったものをざっくばらんに充てがい養生テープで適当に止めています。
表側はこんな感じでスッポリと覆っています。
そこまで出来たら早速新しいシートを被せていきます。
はい、今回はダークブラウンのシートにしてみましたよ。
サクサクいきます。シートの上下左右に仮止め的にタッカーを打ち込んでみました。噂通りダイソーのタッカーで充分いけますね。最初だけは要領がつかめず失敗しましたが、慣れれば簡単に打ち込めます。
芯はまずはダイソーで買った方で打ってみて駄目だったらマックスステープルで行こうと思ったのですが、、、。ダイソーの芯で全然問題ありませんでした!マックスステープルは結局出番がありませんでした。
余分な部分をはさみで切ったら、、、はい完成!
かなり適当にタッカーを打ち込んでますが、まあ裏側なんで見えないのでOK!
表側はこんな感じ。初めてにしては上出来ですわ!いい感じでにんまり。
で、早速取り付けの図。
なにせ車種別のシートではなく単なる一枚もののフェイクレザーを使っているので、シート前後の箇所はこのようになってしまうのは想定内。縫い込まないとシートの形状に沿う形にはなりません。このようにしっかり折り込めば充分です。
所々しわにもなっているので、人によってはこういった仕上がりに我慢出来ないかもしれませんが、自分的には全く問題なし!ダークブラウンのシートも結構気にいってます。
最後に破れた純正シートからYAMAHAのロゴ部分だけ切って、シートの最後部に接着剤で貼り付けました!
汚ねえ!適当に接着したもんで、はみ出た接着剤が乾いてヒドイことに、、、。ここは失敗ですな。
今回バイクのシートの張替えをDIYでチャレンジしてみましたが、非常に簡単に出来ることが分かりましたね。掛かった費用もシート表皮、道具など全部合わせて2000円程で済みました。
出来上がりも自分的には大満足!シートの色が変わって結構イメチェン出来たのも好ポイント。時間も費用も掛からず、慣れれば簡単に出来るのでぜひチャレンジしてみてください。
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